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いっぺ
いつまで不登校の状態が続くのかな…?
このまま引きこもりになってしまったら…?
中学校卒業後の進路はどうなっちゃうの…?
不登校の中学生を持つ親御さんは、このようなお悩みがあるのではないでしょうか。
心配事のひとつである進学の情報が少なく、情報があっても自分の子どもに当てはまるかわからない…!と悩む親御さんは多いようです。
不登校に関する統計上のデータは
- 不登校の中学生であっても高校・大学進学は可能である
- 不登校の状態もいずれ解消できる生徒が多数である
これを踏まえ、あなたがお子さんの将来に向けて親としてできること5選をご紹介します。
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目次
不登校とは
初めに、不登校とはどのような状況なのでしょうか。
文部科学省は不登校の児童生徒について次のように定義しています。
「不登校児童生徒とは何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくてもできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」
中学生の不登校の基本的データ:人数、割合など
次に、不登校の生徒の基本的なデータをみていきましょう。
中学生に関しては文部科学省の調査では次のようになっています。
不登校の中学生は令和元年度では、127,944人で、千人あたりの人数は39.4人。平成10年度の調査から年々、不登校の生徒は増加しています。
欠席日数が90日以上の割合も47.1%となっており、不登校の期間が長期に及んでいます。
出典:文部科学省における不登校児童生徒への支援施策令和3年10月6日不登校に関する調査研究協力者会議資料
実際には、文部科学省の基準に当てはまらない不登校ぎみの生徒を含めると、潜在的にかなりの数になると推定されます。
以上のデータから読み取れるのは、不登校の中学生は珍しい存在ではない、一度不登校となると長期にわたる生徒が多くなる点です。
中学生の不登校の原因
それでは、中学生が不登校になる原因は何が考えられるのでしょうか。
数々の調査から主に3つの原因に分けられます。
ただ、原因は一つに限らず、複合的に絡んでいる場合も多く、また、原因がよくわからない場合もあるようです。
次に挙げる原因はあてはまる場合もあればそうでない場合もありますし、状況によっては、原因をつきとめてもあまり意味がない場合もあります。
お子さんの取り巻く状況を観察したうえで、適切に対応するための参考としてお考え下さい。
1.学校に関するもの
最初に不登校の原因として挙げられるのが、学校に関するものです。
学校でのいじめや人間関係が上手くいかないことが挙げられます。
中学生になると思春期で人間関係もより複雑になってきますし、クラスだけでなく部活の先輩、後輩など様々な人間関係の中で学校生活を送らなければなりません。
それが子どもにとって大きな負担となるのです。
中学校になると校則などで学校生活において規律が求められ、集団生活になじめないと感じるお子さんもいます。
さらに、授業についていけない、課題がこなせない、成績が悪いなど学習面の困難さが原因となる場合もあります。
2.家庭に関するもの
次に家庭に関するものです。
子どもが精神的なより所となる家庭に居場所がないと感じると、学校生活で大きなストレスがあったとき、学校へ行くのが難しくなるのです。
虐待(ネグレクトや精神的なものを含む)、親子関係が上手くいっていない、経済的に不安定、親が子どもを十分に養育できない環境にある、などが当てはまります。
3.本人に関するもの
最後に本人自身に関するものです。
登校で最も多い原因として挙げられるのが、無気力、不安などの精神的な要因からくるものです。
はっきりとした原因は本人にもわからず、何をするにも意欲がわかないお子さんもいますし、起立性障害、発達障害など病気や障害が原因で学校生活に適応できないお子さんもいます。
また、本人の生活リズムの乱れ、非行などの問題行動をする場合も含まれます。
不登校の中学生を持つ親がしたい子どもへの対応
不登校の概要や不登校になる原因がわかったところで、具体的に親が子どもにできることは、どのような対応でしょうか。
親にできること5つをご紹介します。
1.登校しなくてもよいと伝える
あなたのお子さんが学校に行きたくないと言い出したら、最初にやっていただきたいのが
「学校を休んでもいい、無理に登校しなくてもよい。」と伝えることです。
子どもが学校に行きたくないと言い出すときには、心身に大きな負担がかかっていて、もうどうにもいかなくなっている状況である場合が多いです(もちろんそのときの子ども自身の気分による場合もありますが)。
登校しなくてはならないプレッシャーから解放されるだけで、精神的なストレスが軽減し、落ち着く子どももいます。
ストレスが軽くなるため、心身の回復も早くなり、登校の再開が早くなるかもしれません。
「安易に学校をサボるのを親として認めるわけにはいかない」との考え方もありますが、まずは子どもの命、安全・安心を優先し、ストレスを軽減させることを第一に考えて下さい。
2.正しく見守る
学校に行かず、家で日中を過ごすとなると生活リズムが乱れやすく、親として不安が募ります。
だからといって「勉強しなさい」などと子どもに上から目線で干渉し過ぎてしまうと、子どもから距離を置かれ、最低限のコミュニケーションすらままならなくなる懸念があります。
反対にこの状態を良しとするのも親として気が引けますし、多感な時期だからこそ、いろいろな物事を学んでほしいとの親心もあるでしょう。
過干渉や放任をせず、子どもを正しく見守るとはどういうことでしょうか。
それは、子どもが不登校である状態を否定しないし、肯定もしない。
この状態を評価せず、子どものあるがままの姿を認め、子どもが自発的に行動するのをひたすら待つのがよいとされます。
親にとって忍耐が要求され、辛いと感じるときもありますね。ただ、お子さんの将来を考えたときに、一番自立できる可能性をつぶさない方法の一つなのです。
3.進路について情報を収集する
現実問題として、子どもの進路について情報収集するのも大切です。
学校との接点が限られてしまい、お子さん主体で行動するのは難しい状況にある方も多いでしょう。そんなときは、親が積極的に情報収集しましょう。
ただ、親は情報収集に徹し、最終的な進路はお子さんの判断を尊重しましょう。
後で詳しく説明しますが、進学は不登校であったとしても可能です。
ただし、出席や学校生活での活動実績が求められる公立校や学校推薦による進学は難しい状況が想定されますので、早めにいろいろな情報源にあたって、進路について手広く情報収集し、取捨選択していきましょう。
お子さんにばかり気にかけてしまいがちですが、お子さんが安全・安心に過ごすためにも自身もケアし、ストレスを軽減するのも大切です。
不登校について正しい認識を持ち、ストレスをためない生活を送るのは、お子さんの将来やご家族の生活を考えると重要です。
それではどのような点に気を付ければよいかみていきましょう。
4.不登校について学ぶ
まずは不登校について学び、正しい認識を持ちましょう。
子どもが不登校になると「自分の子育てが間違っていたのか」と自分を責めてしまう親は少なくありませんが、不登校は今では珍しくありませんし、そもそもお子さんが悪いわけでも親の子育てが悪いわけでもありません。
もしあなたが自分を責めているのだとしたら、このあたりの認識から改めていきましょう。
この状況と向き合うのは苦しいと感じる方もいるかもしれません。
お子さんが取り巻く環境を改めて考え、お子さんの気持ちに寄り添うべく、不登校や子育てについて学んでみましょう。
5.1人で悩まない!専門家に相談する
それでは、親はどのように不登校と向き合えばよいのでしょうか。
子育てについて考えるのは親だけでは難しいと感じる方も多いでしょう。
まずは1人で悩まず、身近に相談できる専門家や相談機関に相談して下さい。
地域にもよりますが、各学校にスクールカウンセラーや児童支援専任担当の教諭が配置され、自治体に子育て支援の各種相談窓口があります。
また、不登校の子を持つ親の自助グループやNPO団体などもあります。
病気や障害がある場合は児童精神科などを受診して、医療機関での助言・治療を受けて下さい。こちらも市役所の窓口や障害者支援センターなどで相談を受け付けています。
高校進学など中学校卒業後の進路
不登校の中学生を持つ親にとって、関心事のひとつに、中学卒業後の進路が挙げられます。様々な情報が飛び交い、選択肢が多いからこそ、お子様に合った進路を選択する必要があります。
それでは、高校進学などの進路の現状と取り得る選択肢についてみていきましょう。
不登校だった中学生の進路の現状
結論からいうと、不登校の中学生のうち、約85%は高校に進学していますので、ご安心下さい。
具体的なデータは次の通りです。
出典:文部科学省「不登校に関する実態調査」~平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書~(概要版)
就業のみ 34.5%、就学のみ 27.8%、就学・就業 19.6%、非就学・非就業18.1%
▼中学校卒業後の高校進学状況
高校進学率 85.1%、高校中退率 14.0%
▼20歳現在の就学先
大学・短大・高専 22.8%、高等学校 9.0%、専門学校・各種学校等 14.9%
▼20歳現在の就業状況
正社員 9.3%、パート・アルバイト 32.2%、家業手伝い・会社経営 3.4%
さらに、大学・短大・高専へ就学している割合も大幅に向上(22.8%←8.5%)している一方、就学も就業もしていない割合は減少(18.1%←22.8%)している。
それでは、具体的な進学先の選択肢3つをみてみましょう。
選択肢①私立高校
私立高校は学校によっては、公立学校ほどに出席や学校活動実績を求めない高校もあります。
高校進学に必要な一定の学力があり、お子さんに合った校風やカリキュラムであれば、有力な選択肢の一つです。
全日制だと、出席日数はある程度求められますので、スクーリング(登校)に不安がある方は、お子さんの状況について事前に相談すると良いでしょう。
選択肢②通信制高校
通信制高校も有力な選択肢の一つです。全日制高校のようにスクーリング(登校)の頻度は少なく、カリキュラムも様々です。
通う生徒も様々でお子さんにあった校風やカリキュラムであれば無理なく卒業できるでしょう。
高校により、学費、卒業にかかる年数、スクーリングの頻度や学習方法などが異なりますので、学校説明会などで確認しましょう。
選択肢③定時制高校
定時制高校とは昼間に働いているなどの理由で学校に行けない生徒が、夜間に通う高校です。
学業以外にやりたいことがある、起立性障害などで朝は起きられない生徒にとって、通いやすい高校です。
就職している(する)生徒が多いため、大学進学実績があまりない高校もあります。
まとめ
今は不登校でもOK!お子さんに合った最適な進路を探そう
ここまで、不登校の中学生の現状、親ができる対応、中学卒業後の進路についてみてきました。
今は不登校であっても、約85%のお子さんが進学していますので、ご安心下さい。
社会にずっと適応できないのではないかと心配になる親御さんも多いようですが、まずは今日1日1日を大切にしたいですね。
将来の自立に向けて、適切に周りのサポートを得ながら、親として成長しながら、お子さんに合った最適な進路を選んでいきましょう。
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