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高校生の不登校は甘え?親の対応と単位・留年・転校の確認ポイント

【甘え】不登校の高校生に親が取るべき対応3選!原因・対応を解説

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こんにちは!通信制高校研究家のいっぺこと小谷です。

いっぺ

高校生のお子さんが学校を休むようになると、「このままで単位は取れるの?」「留年する前に転校したほうがいい?」と心配になりますよね。家では元気そうに見えて、甘えているだけなのかと迷うこともあると思います。

まずは、お子さんのつらさを聞き、休めるようにすること。その間に、親御さんは学校へ単位や進級の条件を確認しておきましょう。本人を急かさずに待つことと、必要な手続きの期限を知っておくことは、両方できます。

この記事では、親の関わり方、学校に聞きたいこと、休学・転校・退学後の進路をお伝えします。僕が運営するコミュニティの親御さんの声も交えながら、お子さんが学びを続けられる方法を考えていきましょう。

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高校生の不登校を「甘え」と決めず、今の困りごとを聞こう

甘えと決めつけず、体調、学校での困りごと、本人の希望を聞く図解

家で笑ったりゲームをしたりしている様子だけで、学校に行ける状態だとは判断できません。「好きなことはできるのに」と感じたときこそ、登校の何がつらいのか、今どんな体調なのかを聞いてみてください。

高校では、授業についていけない、友達や先生との関係が苦しい、通学で疲れきってしまうなど、いくつもの事情が重なることがあります。本人にも説明がつかないことはあるので、理由を一度に聞き出そうとしなくて大丈夫です。

話し始めるときの例

  • 「学校のことで、今いちばんしんどいのはどんなこと?」
  • 「今日は話せそう? 難しければ、また聞くよ」
  • 「先生に伝えてほしいこと、伝えてほしくないことはある?」

いじめや暴力があるなら、安全に過ごせることを優先して学校へ相談しましょう。頭痛や腹痛、眠れない、食べられないといった不調が続く場合は、気持ちの問題と決めつけず、かかりつけ医などにも相談してください。厚生労働省の保護者向け案内でも、普段との変化に気づき、つらい症状が続く場合は専門家へ相談するよう勧めています。

文部科学省の令和6年度調査では、高校の不登校生徒は67,782人でした。これは2024年度の調査の数字です。ただ、人数や原因の分類から、目の前のお子さんの事情が分かるわけではありません。「うちの子は何に困っているのか」を知るところから始めたいですね。

不登校の高校生に、親ができる3つの対応

親ができる対応として、休息を支える、話を聞く、学校との連絡を手伝う図解

親が毎日の登校を管理しようとすると、会話が学校のことばかりになりがちです。休息を支えること、話を聞くこと、必要な連絡を手伝うことを分けて考えてみましょう。

1.休む日に、勉強や翌日の登校を条件にしない

「休むなら勉強して」「今日休んだら明日は行ってね」と言われると、休んでいる間も約束のことが気になります。勉強の遅れは学校と相談しつつ、体調がつらい日は休めるようにしてあげたいですね。

コミュニティのある親御さんの息子さんは、高校3年生になり、自分の希望で塾へ通い始めました。ただ、体調などで休む日もあったそうです。親御さんは、以前なら行かない理由を問い詰めたくなったけれど、今はこんな言葉をかけられるようになったと話しています。

保護者の声

「体調第一だからね、ゆっくり休んで」

自分で「やりたい」と言ったことでも、毎回予定どおりにできるとは限りません。休んだ一日だけで、やる気まで否定しない。この親御さんの言葉からは、その姿勢が伝わってきます。お子さんが望んで始めた勉強や活動も、今の負担を聞きながら続け方を考えてよいと思います。

2.生活を一度に変えず、本人が困っていることから話す

昼夜逆転、ゲーム、勉強しない様子が気になることもあるでしょう。でも、全部を一度に直そうとすると、親子ともに疲れてしまいます。「眠れなくて困っている?」「食事はいつなら食べられそう?」と、本人の困りごとから話してみましょう。

学校を休んでいる間も、好きな話をする、一緒にご飯を食べるなど、進路と関係のない時間は大事にできます。家事を頼むなら、できそうなことを相談して決めれば十分です。「家にいるなら役に立って」と居場所の条件にする必要はありません。

アルバイトをしないことだけで甘えと決める必要もありません。本人がやってみたいと言ったら、体調や学校の決まり、通う時間、仕事の負担を一緒に確認しましょう。学校へ通えることを先に約束させたり、逆に働けるから学校にも行けるはずと決めたりしないようにしたいですね。

3.学校との連絡は、本人と役割を決めて手伝う

高校生だからといって、つらいときまで連絡や手続きを全部一人でできるとは限りません。欠席連絡は親がする、進路面談には一緒に行く、先生からの電話は事前に時間を知らせてもらうなど、何を手伝ってほしいか相談してみてください。

本人がまだ進路の話をしたくないときは、親だけで制度や期限を聞いておくこともできます。ただし、本人に知らせず転校先や退学を決めることとは別です。大事な話は、本人が参加できる形を先生とも考えましょう。

朝の声かけや欠席連絡の文面に迷ったら、学校に行きたがらない日の対応と連絡例も参考にしてみてください。

単位・留年が心配なら、科目ごとの条件と期限を学校に聞こう

単位と進級について、科目別の欠課、課題と試験、補える方法、期限を学校に確認する図解

「あと何日休めるか」だけでは、進級や卒業の見通しは分かりません。授業を受けていない時間は科目ごとに数えるため、同じ曜日の欠席が続くと、特定の科目に欠課が偏ることもあります。

単位の認定や進級には、授業への参加だけでなく、試験や課題、学校の規定などが関わります。「欠席が何日になったら全国どこでも留年」と決まっているわけではありません。担任に、必要なら教務の先生も交えて、次の点を聞いてみましょう。

確認すること 先生への聞き方
科目ごとの状況 単位の修得が難しくなりそうな科目と、現在の欠課時数を教えてください
課題・試験 未提出の課題や未受験の試験はありますか。提出・受験できる期限はいつですか
補える方法 補講、追試、別室や遠隔での学習など、今から利用できる方法はありますか
進級・卒業の条件 単位が取れなかった場合、進級や卒業予定にどう影響しますか
判断する時期 何月何日までに、誰と、何を決める必要がありますか

「このままでは厳しい」と言われたときも、何が足りず、どんな方法なら補えるのかまで聞けると、選択肢が見えてきます。説明をメモに残し、分からない用語はその場で聞き直して大丈夫です。

単位制でも、卒業が自動的に決まるわけではありません

単位制は学年の区分を設けず、必要な単位を積み上げる仕組みです。ただし、必要な学習や単位などの卒業条件を満たせなければ、卒業時期が延びる場合があります。「留年がない」という説明だけで安心せず、お子さん自身の卒業までの計画を聞きましょう。

今の高校でも、別室や遠隔授業で学べるか相談しよう

今の高校で別室、遠隔授業、通信教育を利用できるかと評価方法を相談する図解

お子さんが今の学校で学び続けたいと考えているなら、毎日教室に通う形を変えられないか相談してみましょう。別室で過ごす、登校する時間を調整するなど、学校でできる対応は異なります。

制度面でも選択肢が広がっています。2024年4月から、全日制・定時制高校では、不登校の生徒などに対し、学校が教育上有益と認めた場合、授業に代えて通信教育を行えるようになりました。文部科学省の制度改正資料に示されています。

不登校の生徒が自宅などで受ける遠隔授業や、この制度による通信教育で認められる単位には上限があります。全日制の生徒が通信制課程でも学ぶ場合の単位と合わせて、36単位までです。市販の動画教材を自分で見れば、そのまま単位になるという制度ではありません。

学校への相談例

今の学校で学びを続けたいと考えています。別室での学習や、自宅での遠隔授業、通信教育を利用できるでしょうか。対象になる科目と、課題・試験・単位認定の方法を教えてください。

利用できる場所と、単位のために必要な学習は、セットで確認しましょう。「別室には行けるけれど授業はどうなるのか」「オンラインで学んだ分をどう評価してもらうのか」まで分かると、本人も続けられそうか考えやすくなります。

休学・転校・退学は、違いを知ってから選ぼう

休学は在籍を保って休む、転入は在籍中に別の高校へ移る、退学後は編入などを検討するという違いの図解

今の学校に通い続けるのが難しくても、その日に退学まで決める必要はありません。休学で時間を取る方法と、在籍中に別の高校へ移る方法を、学校と相談できます。

選択肢 どんな方法か 先に確認したいこと
休学 学校に籍を置いたまま、手続きをして一定期間休む 休学できる期間、費用、復学の条件、卒業時期への影響
転入学 高校に在籍している状態から、別の高校へ移る 受入時期、引き継げる単位・在籍期間、卒業予定、必要書類
退学後の編入学 高校を退学した後、別の高校などで学び直す 出願資格、募集時期、前の高校の単位をどう認めるか

転校を考えているなら、退学届を出す前に、今の高校と転入先の両方へ相談してください。退学後は編入学の扱いになり、募集時期や出願資格が変わることがあります。星槎国際高校の転編入ガイドでも、在籍中の転入と退学後の編入を分けて説明しています。

特に、年度の途中で移る場合は注意が必要です。「これまで授業を受けた科目」と「すでに修得した単位」は同じではありません。今の高校から学習状況を伝えてもらい、転入先で何が引き継げて、何を新たに学ぶ必要があるかを確認しましょう。

すでに退学していても、学び直す道はあります。文部科学省のQ&Aでも、修得済みの単位に応じた編入学について説明されています。前の学校へ単位や在籍期間の証明書を依頼し、希望する学校へ相談してみてください。

休学を選ぶ場合も、復学や転校を考え直す時期を学校と決めておくとよいと思います。お子さんを急いで動かすためではなく、使える制度や手続きの期限を逃さないためです。

通信制・定時制は、通学の負担と学習支援を比べよう

転校先は登校日数だけでなく、時間と場所、勉強の支援、費用と卒業予定で比べる図解

「登校が少ない学校なら続けられる」とは限りません。自宅で課題を進めやすい子もいれば、先生に直接質問できる場所があったほうが取り組みやすい子もいます。お子さんが今の学校で困っていることに合わせて比べてみましょう。

通信制高校は、レポート、登校して受ける授業(スクーリング)、試験などを通じて学びます。登校の回数や場所、宿泊の有無は学校・コースによって違います。定時制高校も、夜間だけでなく昼間に学べる学校があり、授業の時間帯や通うペースの確認が必要です。

比べる点 見学や相談で聞きたいこと
通学の負担 普段通う場所とスクーリング会場は同じか。開始時刻、移動時間、宿泊はどうか
学習の支え 課題が分からないとき誰に質問できるか。中学校の範囲から復習できるか
休んだときの対応 登校予定日に行けなかった場合、振替や相談はできるか
費用と卒業予定 授業料以外の費用も含めていくらか。引継ぎ単位を踏まえ、いつ卒業を目指せるか

サポート校を一緒に利用する場合は、高校の学費とは別に費用がかかることがあります。どの高校に在籍して卒業を目指すのか、サポート校は何を手伝うのかも聞いておきましょう。

最初の相談は親だけで受け、本人が関心を持った学校を一緒に見に行く進め方もできます。見学前には、お子さんが確かめたいことを聞いておきましょう。当日は気になる授業や先生の対応を、一緒に見て回れますよね。

学校ごとの条件が合えば、前の高校での学びを生かせる場合があります。ただし、転校すれば必ず同級生と同じ時期に卒業できるわけではありません。入学できる日と卒業できる見込みは、分けて確認してください。

大学進学を考えるなら、卒業の道筋と出願準備を分けよう

大学進学では高校卒業などの受験資格、受験勉強、出願期限を分けて準備する図解

高校で不登校を経験しても、大学進学を目指すことはできます。そのために、まず高校卒業などの受験資格をどう満たすか、そのうえで希望する大学の試験にどう備えるかを考えましょう。

通信制高校を卒業して大学へ進む道も、高等学校卒業程度認定試験(高認)を利用する道もあります。ただし、高認は高校卒業と同じ資格ではありません。文部科学省の説明では、合格しても最終学歴が高校卒業になるわけではないとされています。

高認の合格は大学・短大・専門学校などの受験資格につながります。希望する進路に合わせて、試験の日程や年齢などの条件を確かめましょう。高校卒業を目指す場合は、卒業に必要な課題や試験と、大学入試の勉強を並行して進める必要があります。

欠席が入試でどう扱われるか、必要な調査書や推薦条件は、大学・選抜方式によって違います。「不登校だから受験できない」「一般選抜なら欠席は一切関係ない」と一括りにせず、志望校の募集要項と高校の進路担当の先生に確認してください。

先ほど紹介した親御さんは、通信制高校へ転校した息子さんの大学受験についても書かれています。塾での勉強を見守りながらも、出願などの手続きが気になり、つい声をかけたくなるそうです。そこで、ご自身のためにリストを作っていました。

同じ親御さんの声

「今のところ『やることリスト』を自分用に作り確認するに留めている。」

心配になったことを、その都度お子さんに確認する代わりに、まず自分のメモへ書き留める。親が不安に振り回されすぎないための工夫として、参考になると思います。

ただ、出願期限を本人に知らせないまま待つ、ということではありません。期限はいつか、誰が何をするか、いつ声をかけてほしいかを、話せるときに決めておきましょう。本人のやり方を尊重しながら、必要な手助けもできます。

親だけで相談しても大丈夫。まず一つ、学校へ聞いてみよう

親の相談先を、単位と進路は学校、気持ちはカウンセラー、体調は医療機関に分ける図解

お子さんが相談に乗り気でなくても、親御さんだけで話を聞いてもらえる場所はあります。単位や進級は担任・教務の先生、気持ちの悩みはスクールカウンセラー、体調は医療機関と、困っている内容に合わせて相談先を選びましょう。

学校との話し合いが難しいときは、学年主任や管理職、学校を所管する窓口へ相談する方法もあります。地域の教育相談や居場所を探す場合は、高校生とその保護者が対象になるかを先に聞いてみてください。

安全が心配なときは、進路の話より先に

「死にたい」と話す、自分を傷つけるなどの様子がある場合は、一人にせず、医療機関などへすぐに相談してください。厚生労働省も、危険が感じられるときは近くで見守り、専門家に相談するよう案内しています。命の危険が迫っている場合は119番です。

学校選びや転校について一緒に考えたい方は、小谷良太の個別相談もご利用いただけます。50〜60分でお話を伺います。無料相談は1人1回で、提携する2〜3サービスへの登録や資料請求にご協力いただくことが条件です。協力を希望されない場合や2回目以降は有料になります。

高校生の不登校では、休ませたい気持ちと、単位や将来への心配が重なると思います。まずは学校に「今の単位の状況を教えてください。次に何を、いつまでに決める必要がありますか」と聞いてみましょう。進路を一つに決めるのは、その話を聞いてからでも大丈夫です。

お子さんには休める時間を、親御さんには相談できる相手を。今の学校で続ける方法も、学ぶ場所を変える方法も知ったうえで、親子に合う一歩を選んでいきましょう。

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